WR4 EngineRoom(アースチューン)

アースチューン

バッテリのプラスから流れる電流はさまざまな機器(電装系パーツ)を動かし、ボディーアースを経由してバッテリのマイナスに帰っていきます。アースチューン(アーシング)とは、様々な機器を動かした後バッテリに返ってくる電流の、マイナス側を強化し電流の流れをスムーズにしてやろうという物です。バッテリに返ってくる側を強化することにより、・トルク/パワーアップ・燃費の向上・始動性アップ・ランプ類の光量アップ・オーディオの音質... などの効果が期待できます。(効果の体感にはそれぞれ個人差/個体差が有ります)
	ちょっと分かりにくいですが、エンジンルームの概略図です。 (右上がバッテリ。中央がエンジン本体、その左下がオルタネータ、そして右下がミッション関係) 薄緑のラインが元々あるアース線。今回赤のラインを追加してアースを強化します。・オルタネータからボディを経由してバッテリのマイナス端子へ。・エンジンの右前からバッテリのマイナス端子へ。・エンジンヘッドからイグナイター、ボディを経由してバッテリへ。・バッテリのマイナス端子とボディのアースを強化。・バッテリのマイナス端子から助手席の下のアース端子へ。
	使った材料と工具... 左から、・オーディオ用8スケアース線(1mあたり約500円。5m位使用) ・収縮チューブ(結局使わなかった) ・バッテリのターミナル(エーモン製) ・丸端子(8-6、8-8を適量) ・エレクトロニッククリーナー(特に必要ないけど...) ・あっ着ペンチ・ハンドツール関係そのほかに、ビニールテープ、結束バンドなど...
	電気系いじりの基本。まずバッテリのマイナス端子を外します。外した後は、ビニールテープ等でマイナス端子を隠しておきましょう。今回はマイナスのターミナルもエーモン製の物に交換しました。(銅メッキだし、10mmのネジが2本なので、丸端子を複数接続しやすいです)
	丸形あっ着端子はこんな感じで圧着します。まずアース線の被服の先端から8～10mm程度カッターナイフ等で剥き、手でねじってから丸形圧着端子を奥までかぶせ、圧着ペンチで圧着します。取り付ける場所のボルトにより、10mmボルトなら8-6、12mmなら8-8の丸形端子を使います。 ※取り付ける場所は、だいたい10mm、12mmのボルトです。
	助手席下のアース。オーディオ系、ナビなんかがここからアースを取っています。エンジン性能とは関係ないですが、ここからバッテリに直にアースすると、結構効きます。 ※シガーソケットに電圧も測れる温度計を付けているのですが、その電圧表示が約1ボルトあがりました。電圧降下って結構あるんですね。ここからのアーシングは結構お勧めです。 ※運転席側にも同じように有りますので、そこから直にアースするとより効果的かも。
	オルタネータの外装(8mmのナット)からボディを経由してバッテリのマイナス端子へ。オルタネータで発生した電気を確実にオルタネータに戻してやります。
	エンジン前面からバッテリーへ。(下の矢印) エンジンヘッドブロックから、イグナイターのボルト経由でバッテリーへ。点火系の電流がスムーズになり、爆発力が増す(はず)
	マイナス端子からボディへのアースは、アース線2本で。バッテリのマイナス端子はクリーナを吹き付けて、金ブラシ等で磨いてやります。
アーシングするポイントによって、効果が微妙に変わるようです。今回のアーシングで、始動性の向上、若干のトルクアップなどが体感できました。オーディオの音質も少し良くなったような気が... 注意事項... ・アース線はなるべく短く、最短距離で。・アース線の被服が直接エンジン、可動部にふれないように。・丸形端子の圧着は確実に。・結構堅く締まったボルトもあります。ボルトの角をなめないように。また、怪我をしないように。・変なボルトを緩めてしまわないように、よく観察してください。アーシングキットは市販されていますが、自作の方が安くできますし色々試せます。アーシング後給油していませんが、燃費にどの程度関係してくるか...追ってレポートしていきます。