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写真用語の解説とちょっとしたチップスをまとめています。ご参考にどうぞ。
「なんか変だぞ」、「この記述は間違っている」...等々ありましたら、スタッフまでご連絡ください。
基本的な用語 銀塩カメラ】【デジタルカメラ
ピント合わせに関する用語 フォーカス】【フォーカスエリア】
オートフォーカス(AF)・マニュアルフォーカス(MF)】【パンフォーカス
露出に関する用語 露出】【適正露出】【露出補正】
AE】【プログラムAE(P)モード】【絞り優先AE(A)モード
シャッター優先AE(S)モード】【マニュアル露出(M)モード
シーンプログラム(Sprg)】【測光】【多分割測光】【中央部重点測光】【スポット測光】
絞り、シャッター、レンズ
に関する用語
絞り】【シャッタースピード】【被写界深度】【絞り値(F値)】
撮影、被写体など... 【ポートレート】【構図】【ストロボ(フラッシュ)】
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銀塩カメラ フィルム(35mm、APS)を画像記録媒体として使用しているカメラのこと。
レンズから入ってきた光(像)は、フィルム上で結像、塗布された薬品の化学反応で画像を記録します。フィルムに記録されている画像は、(ネガフィルムの場合)現像->プリントして初めてみることが出来るようになります。(現像だけでは色が反転している)
※リバーサルフィルムの場合は、現像後フィルムの状態で見ることが出来ます。通常はスライドとして使用したり、ネガフィルムと同じように紙にプリントして鑑賞します。
デジタルカメラに対して区別する意味で「銀塩カメラ」と呼ばれます。種類も豊富で、レンズ付きフィルム(使い切りカメラ)から一眼レフカメラ...色々な種類のカメラが市販されています。価格も数千円から数十万円位。(もっと高価なカメラもありますが...)
デジタルカメラ(デジカメ) レンズから入ってきた光(画像)を、CCD/CMOSセンサーなどの光の強弱を検知するセンサー(※1)で受け、光の強弱を電気信号に変換(デジタル化)後、様々な画像処理(色調整、画質調整、画像圧縮など...)を行った後、スマートメディアなどの記録媒体に記録するカメラです。
記録した画像は、パソコンに取り込むか直接テレビなどにつないで見ることが出来ます。もちろんプリンターで印刷、カメラやさんでプリントしてもらうことも出来ます。
銀塩カメラとの大きな違いは、「現像、プリントしなくても良い。」と言う点です。現像しなくても良いので、撮った写真をパソコン、テレビで鑑賞する分にはランニングコストがかかりません。また、記録メディアもフィルムのように1回だけの使い切りではなく、内容を消して何回でも使用できます。

(※1)CCD、CMOSセンサーはそのままでは光の強弱しか判別できません。そこで、センサーの前に色フィルターを張り付け、カラー画像を得ています。色フィルターには赤(R)/緑(G)/青(B)の光の3原色を使った「原色フィルター」と、シアン(C)/マゼンタ(M)/イエロー(Y)を使う「補色」フィルターとがあり、一般的に原色フィルターの方が色鮮やかに、補色フィルターの方が高感度で落ち着いた色合いとなるようです。が、最近のデジカメではあまり差が無くなってきました。
フォーカス ピントのこと。
ピントが合うことを「合焦」した、などと言います。
オートフォーカス(AF)
マニュアルフォーカス(MF)
レンズを被写体に向けたときに、カメラが自動的にピント合わせを行う仕組みのことを「オートフォーカス」と言います。実際には、シャッターボタンを半押ししたときに中央の被写体に自動でピントを合わせます。カメラが自動的にピント合わせをしない仕組みを「マニュアルフォーカス」と呼び、この場合は撮影者がフォーカスリングを動かす(回す)などしてピントを合わせる作業を行います。

現在販売されているデジカメはほとんどすべて「オートフォーカス」が搭載されています。が、予備機能として「マニュアルフォーカス」できる機体もあります。

被写体(ピントを合わせたい物)が中央にある場合はカメラが自動でピント合わせを行ってくれるので、撮影する人はシャッターを半押しし合焦したのを確認の後シャッターを押し切れば被写体にピントのあった写真を撮ることができますが、被写体が中央からはずれている場合、まず被写体を中央に置いてシャッターを半押し合焦させた後、カメラを動かして撮影する(シャッターを押し切る)ようします。

「オートフォーカス」であれば、ほとんどの被写体に自動でピント合わせを行ってくれますが、オートではピントが合いにくい物も中には存在します。一般的にオートフォーカスは、被写体のエッジ(凹凸)の部分が一番鮮明に見えるようにフォーカス用レンズを動かすことにより合焦させるようです。したがって、色が単一で凹凸がなくのっぺりとした物(壁、空、車のボディなど)は苦手のようです。また、花の接写などでシベにピントを合わせたいときにはオートフォーカスではピント合わせが難しい(オートフォーカスではフォーカス範囲の中で一番手前に写っている物にピントを合わせようとします)ので、マニュアルでピント合わせを行った方が確実です。

露出 画像を記録する物(デジカメの場合CCD、銀塩カメラの場合はフィルム)に光をあてること。
画像記録面には常に一定の光をあてる必要があります。光が少ないと暗く(露出アンダー)、逆に光が多すぎると明るすぎる(露出オーバー)写真ができあがります。
露出は、シャッタースピードと絞りにより調節します。(シャッタースピード、絞りの項も参照してください)
適正露出 明るくすぎず、暗すぎず...ちょうど良い明るさの光(量と時間)を画像記録面にあてること。
光の量だけではなく、被写体の色に関しても適正かどうかも加味する必要があります。(たとえば、白い物は白く、黒い物は黒く写すためには、適度な露出補正が必要になります)
「適正露出」かどうかの判断は、撮影者であるあなた自身がくだします。他人が見て「露出アンダー?」って思われても、自分が見てこれで良いなら「適正露出」です。(ただし、あんまり極端な写真を「適正だ!」なんて言うと、「頑固者〜」って思われるだけですから、注意してくださいね。
自分が見ても他人が見ても「適正だ」と思える物がやっぱり「適正」なんですから...)
AE 自動露出調整のことです。
AEには、「プログラムAEモード」、「絞り優先AEモード」、「シャッタースピード優先AEモード」の3種類があり、そのほかに、カメラが自動で露出を設定しないモード(マニュアルモード)があります。(それぞれのモードの説明を参照してください)
プログラムAE(P)モード カメラに内蔵している露出計の数値を基に、カメラが自動でシャッタースピードと絞りを決定してくれるモードです。撮影者はレンズを被写体に向けて撮影(シャッター半押し)するだけで、適切な露出が得られるようにシャッタースピードと絞りが設定されます。
ほとんどの場合このモードで綺麗な写真を撮ることができますが、作品を作るという意味では物足りない場合もあります。初心者の方はまずこのモードで撮影し、カメラになれてきたら後述する「絞り優先AEモード」、「シャッタースピード優先AE」モードを使って作品づくりされると良いでしょう。
絞り優先AE(A)モード 絞り値を写真を撮る人が決め、その絞り値にあうシャッタースピードをカメラが決めてくれるモードです。
被写体の背景(前景)をぼかし、被写体を目立たせるような写真を撮る場合、絞り優先AEにし絞りを開放側にして撮影します。(「被写界深度」の項も参照してください)
シーンプログラムに内蔵されている「ポートレート」モードは、なるべく絞りを開放側に調節し、被写体の前後がうまくぼけるような設定をカメラが自動的に行います。また「記念撮影」モードにすると、絞りをなるべく絞り側に調節し、背景にもピントがあたるよう自動調節されます。カメラ初心者の方は、シーンプログラムで撮影すると良いでしょう。少しカメラになれてきて、自分で意図した背景のぼけ具合を作りたいときなどは「絞り優先AE」にすると良いでしょう。そういう意味では、中上級者向けのモードといえます。
シャッタースピード優先AE
(S)モード
絞り優先AEとは逆に、シャッタースピードを写真を撮る人が決めて、それにあわせて絞り値をカメラが決めてくれるモードです。
シャッタースピードを早くして撮ると、動きのある被写体をピタッと止めて撮影することができます。逆にシャッタースピードを遅くすると、水の流れ、噴水などが流れているような感じの写真を撮ることができます。
シーンプログラムの「スポーツ」モードは、シャッタースピードがなるべく早くなるように調節され、「夜景」モードは逆にシャッタースピードを遅くして画像記録面に光が多くあたる(長時間あたる)ように調節されます。
マニュアル露出(M)モード シャッタースピード、絞りの両方を撮影者が決めて撮影するモードです。
シャッタースピード優先AE、絞り優先AEはともにカメラに内蔵されている露出計(レンズを通ってきた光の量を測定する計器)の数値を基に、シャッタースピード優先AEなら絞り値を、絞り優先AEならシャッタースピードをカメラが決定しますが、マニュアル露出は、カメラに内蔵されている露出計の数値を無視した設定ができます。裏返せば、光の量を撮影者自身が何らかの方法で測り、シャッタースピードと絞りを決めなければ、まともな写真が撮れないということです。(光の量を測るには、「単体露出計」などを使う方法があります)
適正露出にとらわれない作品を作りたい...そういう意味では、上級者向けのモードと言えます。
シーンプログラム(Sprg) カメラ内蔵の露出計の数値を基に、指定したモード(たとえばポートレート)用にあらかじめカメラに内蔵された組み合わせパターン(プログラム)から適切なシャッタースピード、絞り値の組み合わせを選んで設定してくれるモードです。
ポートレートモードの時は、絞りをなるべく開放側に振って、背景をぼかすような組み合わせが選択され、スポーツモードの時は、一瞬の動きを止めて撮影したいので、シャッタースピードがなるべく早くなるような設定がされます。
どちらも「絞り優先AEモード」、「シャッタースピード優先AEモード」(またはマニュアルモード)を使えば意図的にできますが、初心者でもシーンにあわせた撮影が簡単にできるように設けられたモードです。「プログラムAEモード」とあわせて、積極的に使われると良いでしょう。
絞り 画像記録面(デジカメの場合CCD、銀塩カメラの場合はフィルム)にあてる光の量を調節する機構のこと。

同じシャッタースピードなら、絞りを開けるほど光の量が多くなり、画像は明るくなります。また絞りを絞るほど画像は暗くなります。一杯まで絞りを開けた状態を「開放絞り」と言います。絞りとシャッタースピードはともに「露出」に大きく関係しています。併せてシャッタースピード、絞りの項もお読みください。

絞りは被写界深度にも影響し、開放に近いほど被写界深度は浅く、絞り込むほど深くなります(【被写界深度】の項を参照してください)。

シャッタースピード 画像記録面にあてる光の量を調整する「絞り」に対して、光をあてる時間を調整するのが「シャッタースピード」です。
スポーツ選手の動きをピタッと止めて撮影したいときには、シャッタースピードを早くし、水の動きを流れるように撮りたい場合は、逆にシャッタースピードを遅くします。
シャッタースピードと絞りは相関関係にあり、画像記録面に常に一定量の光をあてるようにカメラ内で制御されます。具体的に言うと、シャッタースピードを早くすると画像記録面にあたる光の量が少なくなりますので、絞りを大きく開けて光の量を一定にしようとします。逆にシャッタースピードを遅くすると、あたる光の量が多くなりますので、絞りは絞る方向に動きます。(「露出」の項も併せてお読みください。)
被写界深度 被写体の前後、ピントが合ってるように見える範囲のこと。
ピントは厳密に言うとある一点(レンズから特定の距離の面)にしか合いませんが、その前後もある程度ピントが合っているように見える(ボケてなく、はっきり物の形が分かる)範囲があります。その範囲(被写体に対する深度)を「被写界深度」と言います。
被写界深度は、「浅い」、「深い」と表現され、浅いほど被写体を中心とした前後の物の形がボケて見え、深いほど前後の物の形がはっきり(ピントが合っているように)見えます。
被写体の前後を綺麗にボケさせることにより、被写体をより目立たせることができます(女性ポートレートなどの撮影によく使用されるテクニックです)。また、被写界深度を深くすれば被写体の前後もボケなく綺麗に写ります(記念撮影など、手前の人物と後ろの建物とを一緒に写すときに使用します)
被写界深度は焦点距離、絞りなどにより変化し、たとえば絞りを開放側(絞り値Fを小さく)すると、被写界深度は浅く(前後のボケが強く)、絞り側にすれば、前後の物の形がはっきりと写せます。また、焦点距離が長い(望遠側)ほど浅くなります。
ちなみに、写っているすべての物にピントが合っている状態のことを、「パンフォーカス」といいます。
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