現像タンクによるモノクロフィルムの現像
2004年2月7日作成
ダークレスで手軽に現像もいいですが 、現像ムラとか考えるとちょっと… 。ということで 、ダークレスからステップアップ(?)して 、モノクロ自家現像で一般的な 「現像タンク 」を使った現像を始めました 。私的結論を言わせてもらえば 、 「ダークレスより全然良い! 」です 。

※写真はLPL(が輸入販売している)プラスチック現像タンク「AP Compact 5041」
LPL 現像タンク プラスチック現像タンク5041 リール2個付 L40221

以下ダークレスとの違いを簡単にまとめておきます 。
(1)初期投資が必要 ダークレスのように必要最低限の物がキットととして(比較的安価に)売られていないので 、必要な機材 、薬品などを自分でそろえる必要があります 。
(2)行程が増える 前浴 、現像 、停止 、定着 、水洗い 、乾燥 。大きく分けて6つの行程になります 。ちなみにダークレスの場合は 、現像 、定着 、水洗い 、乾燥 。停止の行程はなく 、前浴は説明書に書かれていません 。
(3)時間がかかる ダークレスの場合最短6分30秒で定着まで完了しますが 、タンク現像だと最低20分強(フィルムの種類 、処理液の温度などにより変わります) 。ちなみに定着だけで約10分必要です 。
(4)パトローネのままでは現像できない フィルムをパトローネから出してリールに巻き込む必要があり 、この作業は明るい場所ではできません 。暗室 、チェンジバッグ(ダークバッグ) 、夜中の押入の中など 、完全に暗い場所が必要です 。
※リールに巻き取りタンクに入れてしまえば 、明るい場所で作業できます 。
(5)溶液の温度管理がシビア シビアと言ってもダークレスに比べての話 。ダークレスでは20度〜25度となっていますが 、タンク現像では現像液の温度で現像時間を変える必要があります(基準は20度) 。その他の薬品(停止液とか定着液など)に関してはそれほどシビアでなく 、だいたい現像液と同じくらいで良いようです 。
と 、色々敷居が高そうな感じがしますが 、
(5)現像ムラが少ない これが一番大きいです 。せっかく撮った写真ですから 、できれば綺麗に仕上げたいです 。ちなみに現像ムラですが 、タンク現像で何本か現像しましたが今のところほとんど無いです 。
(6)現像 ・定着作業が楽 この理由も大きいですね 。ダークレスのように数分間必死になって回転運動を続ける必要がないので楽だし 、作業中も余裕があります 。
では 、(次のページより)タンク現像ではどんな機材 、薬品(初期投資の部分です)が必要なのか簡単にご説明します 。
※特にこだわらなければ 、100円ショップで売られている物が結構使えます 。
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