|
リバーサルフイルムは現像の時に「スリーブ仕上げ」と「マウント仕上げ」のどちらかを指定して現像してもらいます。マウント仕上げにしてもらうと、現像した後一コマずつマウントされて戻ってきます。
私はスリーブ仕上げ。現像後のフイルムは適当な長さに(普通6コマ)にカットされて袋に入った状態で仕上がってきます。この状態でざっとフイルムをチェック。スキャナーでパソコンに取り込み、インデックスプリントを作ります。
|
|
|
私の場合、全てのコマをまずマウントします。それなら初めからマウント仕上げにしておけばよいのでは? と思われるでしょうが...自分の作品は自分でマウントした方がじっくり見れますし...反省しつつ作業するのも楽しいです。(^^ゞ
一コマ一コマはさみで切り離すのは結構緊張しますね。失敗したらアウトです。最近は慣れましたが。
マウントするためのお道具は、ライトピュア、ルーペ、ブロア、良く切れるはさみ、フイルムパック(35mm1カット用)とマウント。あとマウントを入れるボックス、油性の極細サインペン。
ちなみにライトピュアは5×ルーペ、ダマートグラフ(柔らかい芯の色鉛筆)とセットになった物を使ってます。机が狭いのでライトピュアも小さめ。ピント確認用に10倍ルーペを別に購入。これも安物。1万円以上する高級ルーペがほしい...
|
|
フイルムパックに入れた後コマの大きさにフイルムパックをカットした後マウントします。
※フイルムパックに入れずに直接マウントしても良いのですが、一応保護のために入れるようにしています。
埃には最新の注意が必要!。ほんの小さな埃でも5倍、10倍のルーペで見ると巨大なゴミに見えます。ブロアでよ〜く飛ばしておきます。
マウントはプラスチック製の物を使用。コマを斜めに入れないように注意。あとはマウントを半分に折って突起を穴に指で強く押し込みます。
ちなみにマウントの窓の方がフイルムより少し小さいので、ちょっとだけトリムした感じになります。
|
|
マウントの裏に管理番号を書いておきます。私の場合フイルム番号とコマ番号を書いています。左のノート(A7サイズの大きさ)に撮影時のデータが書いてありますので、番号で対応させればすぐ分かります。
※撮影時のデータ(コマ番号、AEモード、絞り値、シャッター速度、露出補正値、使用レンズ、使用フィルタなど)は、撮影時に必ずメモするようにしましょう。後で絶対必要になります。
デジカメならExifデータみれば分かりますが、銀塩はこの辺が面倒ですね。
※※記録してくれるカメラもあるようですが...
|
|
マウントが終わったらとりあえずボックスに入れて保管。時間をおいてからじっくり見て気に入った(成功した?)コマだけファイリングします。
なぜ時間をおいてからまたチェックするのか? それは...新たな気持ちで見れるからです。(^^ゞ |
|
では、新たな気持ちで...気に入ったコマを抜き出してファイリング。チェックポイントは...
・露出。パッと見暗すぎ、明るすぎはボツ。リバーサルはこのへん厳しいです。
・ピント。ピンぼけはボツ。意図した被写体ブレはOKです。
・余計な物は写ってない? 意図しない看板なんか隅っこに写ってた時なんか...
・主題ははっきりしてる?
・構図は?
24枚撮ってファイリングできそうな物はほんの数枚(T.T)。撮り進むにつれてファイリングできる枚数が多くなればいいなぁ...
|
簡単ですが、私流のフイルム整理術を書いてみました。好きな音楽でも聴きながら、ゆっくりとマウント。なんか自分の作品!っ感じがする時間です。デジカメにはデジカメの良さ(デジタル暗室?)がありますが、こんな贅沢な時間は銀塩だからこそですね。
|