ダークレスによるモノクロフィルムの現像
2004年1月30日作成
ダークレスで5本ほど現像してみましたが、モノクロフィルムの現像って以外と簡単にできる物なんですね。自分で撮ったフィルムを自分で現像。特に定着後フィルムを確認してちゃんと現像されていた時にはちょっと感動したりします(まぁ最初の1本目だけでしたけど…)。
ただ、ネガをルーペなどでよーく観察すると、現像ムラ、水滴跡などが結構見られます。水滴跡は乾燥の仕方が悪かったためだとして…現像ムラに関しては、ダークレス現像が毛細管の原理で現像液、定着液をフィルム面に行き渡らせている事、現像から定着に移るとき、フィルム面に(フィルム間のブリッジなどで所々)残った現像液で現像が進んでしまう事など、原因はいくつかあると思います。現像、定着液の温度、時間、回し方など…工夫次第で綺麗なネガを作ることも出来ると思いますので、興味のある方は色々試すと楽しいでしょう。

最後に私的な結論を言わせてもらえば…
大切なフィルム(彼女のポートレートを撮影したフィルムとか、旅行の記念撮影などのフィルム)は、現像ムラなどが出来やすい事を考えるとダークレスで現像しない方がいいです。ダークレス現像は実験的な現像にとどめて、本格的にはタンク現像をお勧めします。
タンク現像をお勧めする理由はもう一つ。現像、定着の時の回転運動。2分30秒、4分は結構疲れます。100ACROSの3分30秒、6分は限界です。(汗)

モノクローム ギャラリー (ダークレス現像)
ハト 記念すべきモノクロ自家現像1本目。
この被写体では現像ムラも目立たないですね。思ったより奇麗に現像できました。

OLYMPUS-35 ネオパンSS100 F8.0 1/250

富士 「大人の科学」付録のピンホールカメラで撮りました。
空に現像ムラ(?)が出ていますが、修正せずにそのまま掲載します。

ネオパン100 ACROS 2秒露出

神社 白いゴミのような物は、水洗いの時に乳剤がはがれたもの。写真用スポンジでつるつる面を優しく洗っていたのですが、フィルムを押さえていた左手がしっかり乳剤を傷つけていたようです。(^^ゞ

OLYMPUS-35 ネオパン100 ACROS F11.0 1/100

梅 梅をクローズアップしてみました。
モノクローム写真って、色の美しさとかではなく被写体の持つ形そのものと黒から白へのグラデーションだけで表現しなければいけないので、カラーとは違った難しさ、面白さがありますね。

EOS-5 シグマAF105ミリマクロEX Av F5.6 1/350 +0.5EV 評価測光
ネオパン 100 ACROS

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