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(1)引き伸ばし機
簡単に言えばネガの像を印画紙の大きさに引き伸ばす道具で 、ネガを写真の形にするには無くてはならない物です 。私が使っているのは、ラッキー(藤本写真工業)のG70。ダイクロイックフィルタ(YMC)内蔵のカラー用引き伸ばし機です。モノクロなのにカラー引き伸ばし機? そうなんです。ダイクロイックフィルタを内蔵しているので、Y(イエロー)とM(マゼンタ)を調節する事により多階調印画紙に対応できるんです。また、レンズユニットを上下逆さまにセットする事により、散光式と集散光式に切り替えられる優れものなんですね。ちなみに製造販売が済んでいる古い引き伸ばし機ですが...
光源は12ボルト100ワット コールドミラー付きハロゲンランプ。台板上で半切りまで引き伸ばせます(写真に写っているユニバーサル・イーゼルは半切りまで対応)。
※写真では、テストする為にイルフォードのマルチグレード用フィルタアダプタを付けています。
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G70のヘッド。
カラー機なので、C,M,Yの調整用ツマミが付いています。モノクロ多階調印画紙の場合は、YとMを調節する事により対応します。
小さいツマミは光量調整用。約1/3に減光できるので、覆い焼きなどで長時間露光させたい時に使います。
その下のレバーは、フィルタを一時的に無効にするレバー。フィルターが入ったままだと暗くてピント調整しにくい時に、フィルタを無効にします。レバーを元に戻せば元の位置にフィルターが戻ります。
ピント調整用のダイアルは二重になっていて、粗動微動調整ができます。ちなみにフリクションタイプではなくてラック&ピニオンタイプなので、ピント調整しやすいです。蛇腹のガイドもヘッド内に収納されるので、焼き込み・覆い焼きの時に邪魔になりません。
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G70を入手する前に使っていた引き伸ばし機。35ミリで台板上に最大四切り(よつぎり)程度まで引き伸ばすことができます 。光源は100V100Wの引き伸ばし電球 。ブルーコンデンサレンズ2枚を使った集散光方式です 。
G70と同じユニバーサル・イーゼルを乗せていますが、台板からはみ出ています。
軽量コンパクトでとても使いやすい引き伸ばし機でした。
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(2)引き伸ばしレンズ
ネガのサイズで必要な焦点距離がだいたい決まっていて 、35ミリの場合は焦点距離50ミリ 。6x6の場合は75ミリ位のレンズを使用します 。引き伸ばしレンズを通して光(ネガ像)をそのまま印画紙に照射するのですから 、引き伸ばした結果(写真)はレンズの性能に大きく左右されます 。なるべく性能の良いレンズを使いたいですね 。
左からラッキー50ミリF4.5 、EL-ニッコール50ミリF2.8 、EL-ニッコール75ミリF4.0 。私は35ミリとハーフサイズがメインなので 、EL-ニッコールの50ミリをよく使います 。
※写真に写っているラッキーの50ミリF4.5とEL-ニッコール50ミリF2.8は手放しました。今は、EL-ニッコール50ミリF2.8-Nをメインに使っています。 |
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(3)引き伸ばしタイマー
引き伸ばし機にも電源スイッチがあるので特に無くてもいいと思いますが 、正確な露光時間を制御するには必要です 。2ダイアル式 、3ダイアル式 、マイコン式などの種類があり 、設定できる露光時間も0.1秒単位 、0.2秒単位などがあるようです 。写真はLPLの2ダイアル式(ET-200)で 、露光時間は0.2秒単位に設定できます 。セーフティライトとの連動機能(通常はセーフティライトON 。フォーカス中 、露光中はセーフティライトOFFになります)があるので便利です 。私は持っていませんが 、足で露光ONできるフットスイッチがあると覆い焼きなど両手が使えないときに足で操作できるので便利です 。(フットスイッチ欲しいなぁ…)
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3ダイアル式のタイマー(ET-400)にグレードアップ!。
0.1秒単位、1秒単位、10秒単位の3ダイアル式です。RCペーパーがメインなので、0.1秒位はたぶん誤差の範囲でしょうけど、何となく気分の問題です。(^^ゞ
ちなみにET-200は10秒以上は1秒単位の設定になるんです。ET-400は10秒以上でもきっちり0.1秒単位に設定できます。
※ET-400を入手したので、ET-200はfor saleしました。(^^ゞ
やっとフットスイッチも入手。覆い焼きとか焼き込みで両手が忙しい時も、足でチョンと踏んでやれば露光開始できます。これはかなり便利です。
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(4)イーゼルマスク
印画紙を押さえておく台のことで 、印画紙の周りに適当な余白を作ることができます 。四切りサイズとカビネサイズの2種類くらいあると便利です 。写真の物は左上を固定して二枚の羽で押さえます 。
※カビネサイズ(写真上。手放しました)、四切りサイズ(写真下)
高級(?)タイプになると4枚の羽がそれぞれ移動できますので 、印画紙の周りの余白の自由度が高いです 。欲しいけどお高いです 。(^^ゞ
ユニバーサルイーゼルをメインで、四つ切り用はコンタクトプリントを焼く時に使っています。
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LPLのユニバーサルイーゼルマスク。
中古屋さんで新品見つけたので買ってしまいました。大カビネから半切りまでいけるようです。上で紹介しているイーゼルマスクより重量があるので結構安心感があります。六つ切りの印画紙にフィルム駒に合わせて引き伸ばす時って天地に余白が出るのですが、上下左右4つの羽で印画紙をマスクするので、奇麗に焼けます。
カビネの時は上で紹介している「カビネ用」、大カビネ以上はこのマスク。四つ切り用のマスクはベタ焼きの台として重宝してます。(^^ゞ
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(5)フォーカススコープ
引き伸ばし像のピントを正確に合わせる為の道具です 。ピント合わせの時は明るい方がいいので 、引き伸ばしレンズの絞りを開放にして合わせますが 、合わせたあと露光用に絞るのを忘れたり 、絞るときにピントが微妙にずれる危険があります 。フォーカススコープは絞った状態で使えますし 、フィルム上の粒子で合わせるので 、正確にピントを合わせることができます 。特に無くても困らないのですが 、結構使えます 。
写真の物はハンザ製(手放しました)ですが、現在はLPLの物を使っています。
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引き伸ばし用の露光計。焼くと黒くなる部分を基準にして、シャドー部が引き締まった感じに再現されるように露光時間を決める事ができるんだそーです。(^^ゞ
印画紙の感度をセットして投影画面のもっとも明るい部分を測光、明るさをセットすれば露光時間が分かります。
カビネ程度の大きさだと誤差も大きいし、段階露光の試し焼きの方が手間はかかりますが分かりやすいです。
まぁ目安程度に使ってます。 |
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イルフォードのマルチグレード(多階調)印画紙の階調を決めるフィルターです。00号(最軟調)1枚、0号(軟調)〜5号(すげー硬調)まで0.5段ずつ11枚のフィルタとセーフティフィルタの合計13枚のフィルタと、引き伸ばしレンズに取り付けるためのアダプタ、フォルダが付属しています。
一枚の印画紙で階調を細かく指定できて便利です。引き伸ばしの幅が広がります。
ラッキー60Mにフォルダをつけた例。 |