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モノクローム写真って...Q & A (基礎・フイルム現像編) |
2004年2月14日作成
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モノクローム写真の基本的な事から魅力、楽しみ方などをQ&A形式でまとめてみました。
私の考えや思っている事ですので間違いがあるかもしれません。
ご意見、ご質問、間違ってるぞ〜などがありましたら、掲示板、メール等でご指摘頂ければと思います。 |
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1.モノクローム(モノクロ)写真ってどんな写真のこと? |
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写真表現(ジャンル)の一つで 、基本的には色の無い黒と白 、黒から白へのグラデーション(階調)のみで表現している写真のことです 。基本的と書いたのは黒白の階調だけでなく 、たとえばセピア色(セピア調)の写真もモノクローム写真の一つだからです 。
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2.モノクロ写真を始めるのに必要なカメラは? |
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使うフィルムが違うだけで 、カラー写真を撮るためのカメラ(一眼レフ 、コンパクトカメラなど)と同じです 。デジカメの場合モノクロモードで撮ることができます 。
カメラなどほとんどの機材はカラー写真を撮る物と同じですが 、レンズの前にねじ込んで使うフィルタは一部モノクロでしか使わない物もあります 。例)Y2と呼ばれている黄色く着色しているフィルタは 、被写体のコントラストを少し上げるために使用します 。カラーで使うと黄色い写真ができます 。
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3.デジカメのモノクロモードと銀塩モノクロフィルムとの違いは? |
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デジカメの場合 、色の情報を表すのにまず光の三原色(R 、G 、B)に分け 、それぞれの色について明るさにより256段階の数字に置き換えています 。それぞれの色について256段階なので 、256x256x256で約1677万の色を表すことができますが 、モノクロの場合R 、G 、Bそれぞれ同じ値で一色(一階調 。たとえば 、R 、G 、Bそれぞれ0の時黒 、255,255,255の時白)になりますので 、256階調しか表現できません 。
銀塩フィルムの場合は光の強さに反応する薬品の化学反応 、いわゆるアナログ的に像を記録しますのでデジタルのように256階調ではなく 、言ってみれば無限の階調をフィルム上で再現できます 。といっても 、じゃあデジタルの128と129の階調の違いを見分けられるかと言われれば 、それは出来ません 。まぁ雰囲気というかそんなもんです 。(^^ゞ
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4.モノクロ用の銀塩フィルムって高い? |
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モノクロフィルムは 、リバーサルもありますがネガフィルムが一般的です 。カラーのネガフィルムも最近ではとても安く売られていますが 、モノクロフィルムはさらに安いです 。フジフィルムの場合 、ネオパン100SS(ISO感度100のモノクロネガフィルム)で 、24枚撮りが1本230円(税別 、地域 ・販売店によって差があります)程度です 。
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5.モノクロ写真の撮り方はカラー写真と違うの? |
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基本的にはカラーネガフィルムを使っての撮影と同じです 。ネガの場合 、(後で補正ができるから)露出補正は要らないっていう方もいらっしゃると思いますが 、後で補正するより撮影時に補正する方が綺麗に仕上がりますので 、きっちり補正した方が良いです 。
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6.モノクロ向きの被写体は? |
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基本的にはカラー写真と同じです 。が 、色の情報が無く黒白の階調のみなので 、カラフルな被写体を撮影しても 、意図的にはおもしろいかもしれませんが出来上がった写真からはカラフルさは読みとれないと思います 。色で見せるというより 、形 、本質 、内面を表現するのがモノクローム写真だと思っていますので 、そういう意味では 、カラー向きモノクロ向きの被写体はあると思います 。といっても 、あまりこだわる必要はないと思います 。とにかくいろんな被写体を写し撮ることだと思います 。
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7.モノクロ写真の魅力って? |
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色に惑わされずに被写体本来の形 、美しさ 、面白さなどをより抽象化できるのがモノクロ写真の魅力だと思います 。
色の情報が全て白から黒へのグラデーションに置き換えられるのですから 、おのずと本質が見えてくるのかもしれません 。また 、色が無い分 、写真に付けられたタイトル 、人間の持つ想像力 、個人の記憶などに左右され 、見る人によって違う見え方 、感じ方をしてもらえるところも面白いところだと思います 。
一枚の(モノクローム)写真から 、いろんな思いを巡ってもらえる 、頭の中で想像してもらえる 、考えてもらえる 。そんな写真を撮りたいと思っています 。
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8.モノクロ写真の楽しみ方は?
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カラー写真の楽しみ方と全く同に(いえ 、それ以上に)楽しむことができると思います 。
写真には 、被写体を探す楽しみ 、撮影する楽しみ 、出来上がった写真を見る/見せる楽しみなど 、色々な楽しみ(楽しみ方)があると思いますが 、カラーの場合は撮り終えたフィルムを現像( ・同時プリント)に出して 、完成した写真(プリント 、スライドなど)を受け取って終わりです(見る/見せるが残っていますが) 。が 、モノクロの場合撮り終えたフィルムを 「自分で現像(自家現像) 」し 、 「自分で引き延ばして紙に焼く(自家焼き) 」 。すなわち 、写真を作る楽しみが加わります 。自分で作った写真ですから 、見る/見せる楽しみもより大きな物です 。もちろんカラー(ネガ ・リバーサル)でも自家現像 、自家焼きできると聞いていますが 、カラーフィルム(ネガ)の同時プリントが500円程度でできてしまうことを考えると 、(写真を作る楽しみはありますが)手間も時間も費用もかかるようです 。もちろんカメラ店など 、お店に現像 ・プリントを依頼するのもいいと思いますが 、カラー(ネガ)に比べて割高ですし時間もかかるようです 。モノクロフィルムで撮ったら自家現像(できれば自家焼きまで) 。最後まで一枚の写真として自分で完成させる(できる)のが 、モノクロ写真の一番の楽しみ方だと思います 。
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9.モノクロフィルムで撮影した後は? |
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撮影済みのフィルムは 、カラー(ネガ ・リバーサル)と同じようにカメラ店などに現像 ・プリントを依頼します 。依頼してもいいです 。でも 、これではカラー写真となんら変わりません 。せっかくですから自分で現像しましょう 。現像機材 、薬品等をそろえる必要はありますが 、簡単ですしコスト的にも自分でやった方が安くできます 。現像が終わったら自分で引き延ばして紙に焼くき一枚の写真として完成させる 。そこまでやりたいですね 。 |
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10.自家現像って難しい?
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いいえ 。きちんとした手順をふめば 、どなたでも簡単にできます 。
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11.自家現像するにはどんな機材が必要なの? |
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モノクロフィルム用の現像キットがフジフィルムより市販されています 。キットには 、簡易現像器と現像 ・定着液 、パトローネオープナーなど 、必要最低限の物が同梱されています 。キット以外に必要な物(洗面器など水を溜められる物 、ティッシュペーパーなど)は身の回りの物が使えます 。必要な物 、現像方法などは 、 「ダークレス現像 | |